インデックス投資のリバランスはどのように行うのが良いのか

投資

今回はリバランスについて考えてみました。

当初は毎月の積み立てを行うときに資金追加によるリバランスを考えていましたが、実際はどのようになるのか確かめてみようと思い、各ファンドの過去の実績からシミュレーションしてみました。

シミュレーション結果

まずは、毎月リバランスしながら10万円ずつ積み立てするやり方です。以下の条件の下、どうなるのか検討しました。

  • 2018年1月4日に400万円投資してスタートする(資産配分は現在と同じ)
  • 毎月最初の営業日に自分で設定した資産配分になるように積み立てをする
  • 積み立て額は毎月10万円とする
  • 端数は100円単位で四捨五入する
  • 基準価額は各ファンドの実績を使用する
  • 注文日と約定日の差は考慮しない
  • 手数料や税金は考慮しない

そして結果は↓の通りです。

見づらいですね…。赤枠で囲ったところが毎月各ファンドに積み立てる金額です。

計算してみると毎月リバランスしようと思うと、月によっては売りを行う必要が出てきます。

これでは税金がかかってしまい、あまり良い方法とは言えません。何とか資金投入するだけにしたいところです。

資金投入だけにするためにいろいろ方法はあると思いますが、↓の2つの方法を考えてみました。

  1. マイナスがでないように追加資金額を増やす
  2. リバランスの条件を緩める(マイナス分は売りも買いもせず翌月に持ち越す)

マイナスがでないように追加資金額を増やす

リバランスで売りを行う必要があるのは、基準価額変動に対して追加資金が少ないからです。

ということは追加資金額を増やせば良いということになります。

いったいいくら追加すれば良いのでしょうか。シミュレーションしてみました。

  • 2018年1月4日に400万円投資してスタートする(資産配分は現在と同じ)
  • 毎月最初の営業日に自分で設定した資産配分になるように積み立てをする
  • 総積立額は各ファンドの追加資金額がマイナスにならない最低額とする
  • 端数は100円単位で四捨五入する
  • 基準価額は各ファンドの実績を使用する
  • 注文日と約定日の差は考慮しない
  • 手数料や税金は考慮しない

条件の違いは毎月の追加資金額です。基準価額の変動が小さく、リバランスに必要な金額が少なければ追加資金額は小さく、逆に基準価額の変動は大きいと追加資金額は多くなります。

はい、出ました。これは2018年1月から2019年10月までの計算となります。(2019年5月以降は見切れてしまっていますが…)

各ファンドの追加資金がマイナスにならないようにするということで毎月追加資金が0円のファンドがありますね。毎月の総積立額が最低になっているということです。

緑枠が毎月の総積立額になります。画面左下の赤枠で囲ったところが毎月の積立額平均です。

ということで、資金を追加して毎月リバランスしようとすると毎月平均約18万円必要になるということが分かりました。(2018年2月~2019年10月の1年と9か月の間)

かなり厳しいかなw

また、欠点として全ファンドの基準価額が上がり、買いではないタイミングで資金追加増の可能性があります。追加条件として毎月の積立額は○万円とか設けたほうが良いかもしれません。

リバランスの条件を緩める

次に毎月の投資額10万円は変えずにリバランスの条件を緩めてみます。

本来リバランスをするには売りに出さないといけないファンドを売りも買いもせず、翌月に持ち越す方法です。

  • 2018年1月4日に400万円投資してスタートする(資産配分は現在と同じ)
  • 毎月最初の営業日に自分で設定した資産配分になるように積み立てをする
  • 追加資金額がマイナスとなるファンドはその月の追加資金を0円とする
  • 総積立額は毎月10万円とする
  • 端数は100円単位で四捨五入する
  • 基準価額は各ファンドの実績を使用する
  • 注文日と約定日の差は考慮しない
  • 手数料や税金は考慮しない

これであれば自分の設定額で毎月計画的に積み立てできます。

一応シミュレーションの結果を↓

マイナスになっていた箇所が0円になり、その月の他のファンドの追加額を減らすことで、売りに出さない&月10万円追加の条件を満たしています。

値上がり続けた国内REITの割合が一時的に上がっていますが、そこまで気にする必要もなさそうです。

これはなかなか良い方法かもしれません。

結論

今回は、毎月の積立でリバランスができないか↓の方法を考えてみました。

  1. マイナスがでないように追加資金額を増やす
  2. リバランスの条件を緩める(マイナス分は売りも買いもせず翌月に持ち越す)

今回、いろいろ試行錯誤しており紹介しなかった方法もシミュレーションしたのですが効果はほとんど変わりませんでした。

効果は変わらないということはなるべくリバランスは簡単にするのが良いということですね。

よくネット上のリバランスについて半年~1年おきにするのが良いというのはまさに簡単で良いということだと思います。

正直、半年~1年でリバランスしても毎月の積立でリバランスしても効果に差はあまりでません。

大事なのは定期的にリバランスするということです。唯一効果に差が出たのはリバランスを行わなかった場合です。

例えば、今回の2018年1月~2019年10月のシミュレーションだと、大きな値下がりがなく全体的に値上がりし続けたため、リバランスをしない場合が一番資産の増加が大きい結果になりました。

しかし、リバランスをしなかった場合は資産配分が大きくくずれています。

↓はリバランスなしで毎月10万円ずつ積み立てた場合の2019年10月時のシミュレーション結果です。

今年好調の国内REITは割合が増加し、国内債券は割合が減少しています。

もしこのままリバランスをせず、今後各ファンドの基準評価額が2018年1月と同じ水準になったとしても、元本割れをおこしてしまいました。

リバランスありなしのシミュレーション結果

2018年1月から投資した場合のシミュレーション結果ですが、現状の推移だとリバランスなしの方が約2万円利益が出ています。

しかし、各ファンドの基準価額が2018年1月と同じ水準になっただけで元本割れを起こしてしまいました。リバランスありと比べても6万円以上の差がでています。

つまり基準価額の大変動が起こる前にリバランスをしとかないと、損したり、思うほど利益がでなかったりしてしまうということですね。

そう考えると投資初心者としては、いつ基準価額が大きく変動するか分からないですから頻繁にしたくなってしまいます。

リバランスは好調なファンドを売ることですから、基準価額の変動がおこるまでは損してしまうとも考えられます。

ある程度利益を出し、リスクも下げる。そういう意味では最初にルールを決めるのが良いのでしょうね。

定期的にリバランスをする(半年や1年といった期間で)方法や、資産配分が5%以上くずれたら行うといった方法があるみたいです。

期間で決めれば、普段ファンドの基準価額を確認する必要もなくなります。資産配分で決めれば、必要最低限のリバランスで済みます。

それぞれ、特徴はあるので、皆さんそれぞれが良いと思う方法でやるのが一番でしょうね。

まとめ

ということで、私は「マイナスがでないように追加資金額を増やす」ことをしていきたいと思います。

毎月の投資金額が大きすぎるのでは?

この方法では毎月の投資金額が大きくなり資金が足りなくなる可能性があります。

ただ、IPOが全然買えないので、IPO用の資金をインデックス投資の方に投資していこうと思っています。

IPO用の資金+毎月の給与で当面の資金繰りは問題ないと思いますが、条件として「貯金を崩さない範囲で」というのを追加してやっていきます。

やってみてあまりにも追加資金額が大きくなりすぎた場合は考えないといけませんが、資金に余裕があるうちはガンガン行きたいと思います。

ではまた!

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