インデックス投資をする上で唯一の悩みどころと言っても過言ではないリバランス方法。
リバランス自体は簡単ですが、どのタイミングでやるか。売りはありか、なしかといったことを考え出すとなかなか結論は出てきません。
前回の検討では、毎月リバランスをおこない、さらにマイナスがでないように追加資金額を増やす方法を選びましたが、この方法は無駄が多いような気がします。
そこで今回再度、リバランスについて考えてみました。
基準価額を見ないで投資するの?

前回も少し話したのですが、相対的に基準価額が高いのに追加資金額を増やしている月が多くあります。
これは無駄です。投資信託が割高なのに買付してしまっています。
どうすればいいのでしょうか?
基準価額が高くなるということは総資産は増えるということです。つまり前月比で総資産が増えている月は追加資産を増やしてはいけないわけです。
一番バランスが良いのは、毎月の増資額を基準に考えることではないかと思います。
例えば毎月5万円ずつ積み立てようとする場合は、積み立て額に利益も含めるという方法です。毎月の積み立て額以上に利益が出た場合は何も追加しないで翌月以降に繰り越していくのが良いでしょう。
- 先月と比較して資産が+12万円の時→追加しない(翌月に5万円繰り越し)
- 先月と比較して資産が-5万円の時→+10万円追加する。(前月からの繰り越し5万円使用)
- 先月と比較して資産が+3万円の時→2万円追加する。(翌月に3万円繰り越し)
この方法であれば相対的に基準価額が低い月(お得な時)に投資をすることができます。
同じ資産を持ち続けるということは?
また、投資信託の基準価額が低下し月単位の損益が-8%と大きく下がっている月もあります。そして翌月には基準価額は戻っています。(+8%になっている)
もし、この下落を回避できれば、単純に+8%の利益を出せていたことになります。
しかし、いつまで基準価額が上がり、どこで下落するかが神のみぞ知ることです…。

今、利益がいくら出ているかは分かるよね
それなら、何%の利益がでたら、利確すれば良いのでは?
例えば↓のような方法です。
- 2.5%の利益(400万円×2.5%=10万円)が出たら資産をすべて国債にしてしまう
- 基準価額が下がるのを待って、資産配分を自分のアセットアプリケーションに戻す
これをしていけば、上記のような8%といった下落&上昇があったときも、±0%ではなく+8%の利益になります。
変更するのもリスクの低い国債への変更なので、失敗しても大損するということはありません。
逆に大きな利益を逃す恐れはあります。その場合はあきらめて次の機会を待つしかありませんが、基準価額が上がり続けるもしくは下がり続けるということがない限りは大丈夫ではないでしょうか。
ただし、これは条件付けがかなり重要です。不適切な条件にすると延々と国債を持ち続けたり、国債に切り替えない普通のインデックス投資になってしまいます。
負けないようにする投資から損をしないようにする投資へ
いろいろと去年の各投資信託の実績をもとにシミュレーションした結果、↓のような条件がベストではないかという結論になりました。
- 毎月の基準となる投資額は15万円(総資産の3.75%)として、利益も含んで追加投資する
- 利益が10万円を超えたら資産を国債に変更する(資産の2.5%)
- 国債に変更した月は投資はストップして翌月に繰り越す
- 元の資産配分時の評価額が前月比で10万円下落したら資産を自分のアセットアプリケーションに戻す(繰り越していた追加資金も投入する)
- もし国債に変えた後に株価が上昇したら、その利益はあきらめる。(10万円の利益で良しとする)
- もしアセットアプリケーションに戻した後にさらに株価が下落したら、株価が戻るまで待つ
いろいろ複雑になってきましたねw
去年の各投資信託の実績をもとにシミュレーションした結果が↓の通りです

アセットアプリケーションを保ちながらの場合と比べて2018年の損益が103,383円から295,507円と+192,124万円となりました!約2.8倍の利益増です。
利回りは驚愕の+19.1%です!
しかし、本当に条件付けが重要になっています。条件次第で結果が大きく変わってしまいます。ただ、利益の差が大きく変わっても何もしないよりは良い結果になっていました。
インデックス投資というのは「負けないようにする投資」です。
それを一つ進化させて「損をしないようにする投資」が非常に効果的ではないでしょうか。
おそらくデメリットとして↓のような内容があると思います。
- 毎月、どのように投資していくか計算しなければいけない
- 総資産が増えたらまた最適な条件を検討する必要がある
- 誘惑に負けてルールを破ってしまう
1番については私はエクセルを作成したので、基準価額を入れていくだけでどのように投資をすれば良いか結果が出ます。
2番は総資産に対する割合で各価格を決まていけば良いと思います。(ただし、毎月の投資額が上がりすぎて成立しなくなるかもしれません)
むしろ最後の3番についてが一番のネックかもしれません。毎月資産を動かしていることで、資産を動かすハードルが下がり、誘惑に負ける可能性も否定できません。いかに我慢ができるかということだと思います。
この「インデックス+国債投資法」についてはもう少し検証をしていく必要がありますね。
ではまた!

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