昨日の記事では、「インデックス+国債投資法」についてお話ししました。
利益が出たら資産を国債の投資信託にしてしまい、利益を確保していこうという考え方です。
この方法について検証してみました。
2015年まで検証範囲を広げてみた
前回は2018年からの短い期間での検証でした。
そこで今回はもう少し長い期間で検証してみます。
検証範囲は2015年5月から2019年10月までの約4年間です。
本当は10年くらい検証してみたかったのですが、現在の低手数料の投資信託ファンドはここ数年で開始したものが多く、検証できませんでした…。
今回使用した投資信託ファンドはニッセイのインデックスファンドです。
新興国株インデックスファンドは開始してから日が浅かったため使えず、外国株インデックスファンドと国内株インデックスファンドを8:2でブレンドした値を基準価額として使用しました。
・ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド
・ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
・新興国株はTOPIXファンド20%+外国株式ファンド80%を基準価額とした
・ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド
・ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド
・ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイJリートインデックスファンド
投資の方法は前回検討した↓の条件となります。
- 毎月の基準となる投資額は15万円(総資産の3.75%)として、利益も含んで追加投資する
- 利益が10万円を超えたら資産を国債に変更する(資産の2.5%)
- 国債に変更した月は投資はストップして翌月に繰り越す
- 元の資産配分時の評価額が前月比で10万円下落したら資産を自分のアセットアプリケーションに戻す(繰り越していた追加資金も投入する)
- もし国債に変えた後に株価が上昇したら、その利益はあきらめる。(10万円の利益で良しとする)
- もしアセットアプリケーションに戻した後にさらに株価が下落したら、株価が戻るまで待つ
検証結果

結果は↓のようになりました。

(2015年は5月から、2019年は10月まで)
結果は勝ち越しとなりました。
しか~し、正直微妙です。特に2017年の大敗が気になります。
2017年は景気が良く株価も順調に値上がりし続けた年でした。
そのため、国債保有期間が長くなり利益が伸ばせませんでした。(さらに言うと、国債のみを保有している期間で国債はが下がってしまい、多少損が出てしまいました。)
なんとかならないものかと考えているうちに、とある大変なことに気が付いてしまいました。
今回の方法を根底から覆す驚愕の事実が判明したのです。
驚愕の事実発覚!
事の発端は、国債を持ち続けるのは止めたほうがいいのではと考えていたときでした。
何かいい案はないか、毎日の基準価額の変化も見ていたら、日が一日変わると、前月比が大きく変わってしまう日があったのです。
というのも、変動の少ないインデックスファンドと言えど、一日での基準価額の最大変化は下落時は-6.4%、上昇時は4.4%にもなっていました。
資産が400万円としても-25.6万円~17.6万円もの金額になります。
ですので、今回の検証のように基準価額が分かって投資信託の売買ができれば良いですが、実際は注文日と約定日の違いにより1日~2日の誤差が出てしまいます。
これでは、全く参考になりません。約定日を迎えるまで基準価額が下がらないか運任せになってしまいます。
他にも税金のことも考えると、今回の方法はあまり良くないかもしれません。
ただ、株価下落前に国債に変更するというのは成功すればリターンが大きく、失敗しても大きく資産が減るということはありません。
常に情勢に気を配り、大きく株価が下がりそうだと思ったときは国債にしておくという程度ならアリではないでしょうか。
もしかしたら、どうすれば良いのか結論が出ず、このまま何もしないのが一番良かったりするのかもしれませんねw
ではまた!

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