前回の記事では深層学習(ディープラーニング)について好き勝手にお話ししました。
では実際にやってみたらどうなるのか。
ソニーのニューラルネットワークコンソールを使って実際に試してみました。
まず、ニューラルネットワークコンソールを使…えない!?
早速やってみようとニューラルネットワークコンソールをダウンロードしたのは良いのですが、実際に簡単な学習をさせるのに2週間も経ってしまいました…。
GPUによる高速化を試すのに1週間。(しかも持っているパソコンのGPUが古くて使えないという結論に…)
サンプルのプログラムを動かすのに1週間。
毎日2時間ほどやっていたのを考えると、まともに動かせるまで280時間ほどかかった計算になります。GPUを試そうとした時間がもったいなかった…。
各種不具合の原因は簡単なことばかりだったのですが、その原因を突き止めるのに時間がかかりました。
試してみたい方はソニーのHPで無料でダウントードできます。( コチラ )
マニュアルもついてくるので、よく読みながら始めれば、付属のサンプルデータを動かすことは簡単に出来ると思います。

もし、ニューラルネットワークコンソールの使い方を知りたいという方いらっしゃいましたらコメントください。 需要があるようでしたら記事にしたいと思います。
シミュレーションの結果
今回は単純にTOPIXのデータを使って翌日の値を予測してみました。
学習法も↓のとおり、かなりシンプルです。

本来は学習を何層にも重ねて複雑な形にしていくのですが、今回はテストなのでシンプルな状態で試しました。
その結果が↓のグラフです。

青が実際のデータ、赤が予測したデータです。
かなりの精度ですね!さすがAI!すごいぞ深層学習!
…皆さん察しているかもしれませんがこれは「ズルいデータです」
そう、これは学習したデータと同じデータで予測しています。
何の意味もありませんね。
↑のグラフは昨年までのデータなので、それ以降のデータを使って予測してみます。
その結果が↓のグラフです。

グラフは青が実際のデータ、赤が予測したデータです。
結構予測がずれてきていますね。
やはり簡単には予測はできないということですね。
もし、今回の学習結果で投資していたらどうなるか?
今回試したのはTOPIXなので実際に売買できませんが、もしこれで売買したらどうなるか計算してみました。
- 初期資金10,000円でスタート
- 上がり予想→TOPIXと連動して資金昇降
- 下がり予想→売った(現金にした)として資金変動なし
- TOPIXと比較してみました

ぱっと見た感じ成果が出ているような気もします。
途中で予測が立て続けに当たり差が出てからは、逃げ切ったような印象です。
しかし、最後の株価急上昇がまったく予測できていません。
ずっと下がり予想をしているので、このままTOPIXが値上がり続ければおいつかれるかもしれません。
今回の深層学習の評価
ごく簡単な学習内容でしたが、ある程度の予測はできていたのではないでしょうか。
ただし、一部の下落を全く予測はできていなかったのでまだまだといったところでしょう。

少なくとも私が予想するよりは精度が高いですけどね
何もないところで予測をしろと言っても無理な話です。
そう考えれば、多少は参考にする程度であれば問題ないのかもしれませんね。
ということで、今回はかなり簡単に深層学習の検証をしてみました。
あとは、リーマンショックのあった2008年~2009年ではどう予測するのか?とか検証すべき点は多くあります。
これからも精度を高めていって、できれば来年は深層学習の結果に基づいて投資をしてみるなんてこともしてみたいですね。
ではまた!

ランキングに参加しています。よろしかったらクリックをお願いいたします。
コメント